Plan-Do-Seeを勉強に取り入れる

 経営管理あるいは目標管理の手法の一つにPlan(計画)-Do(実行)-See(検討)という行動サイクルがあります。Plan(計画)-Do(実行)-Check(検討)-Act(改善)というサイクルもあります、僕に馴染みがあるのは、Seeの中に検討と改善の要素を入れ込んでしまっている前者の方です。要は同じものです。

 一つの目標を達成しようとするとき、何をいつまでにやるのかというPlanを立てることは最も大事な事柄です。プライベートで立てる計画なんてたいがいが画餅に終わるといわれますが、何らかの目標を持ったときには、それを達成するための道筋を行動計画として明示することはとても重要です。これは目標を開示することにも繋がり、自分に対して一つのプレッシャーになり、達成のモチベーションを上げることになるのです。

 さて、物事には形から入ることが大事なときがあります。目標を立て、それを実行するときも、形から入ることが大事です。細かすぎる計画はダメです。大雑把で構わないのです。とにかく、目標を持ったならば、その目標を達成するために足りないものを箇条書きにして、その足りないものを補うためには何をしなければならないのかを明記しましょう。同時にそれを実行するための時間も明記します。期限の定められていない計画は決して実現することがないと心得ましょう。

 勉強の場合も同じように計画を立てて実行します。目標は何でもイイのです。例えば、「次の定期考査では、数学の点数を(平均点×1.1)は取る。」というのでもイイでしょう。次に、その目標を達成するためにはどんな勉強をどのくらいやらなければならないかを一生懸命に考えます。教科書の問題と学校で使っている問題集を3回繰り返して解くと決めるのもイイでしょう。友達や先輩や家族にも聞いてみましょう。目標と計画は具体的であればあるほど良いのです。

 とにかく、立てた計画に沿って実行します。そして、定期考査の結果が戻ってきたら、自分の目標とのギャップを良く見ます。目標を達成できたのか。目標より良かったのか、悪かったのか。このときに計画と実行したことについて良かった点と悪かった点を具体的に書き出し、それを見直して改善できることを考えるのです。つまり、Seeです。Seeをしっかりとすることによって、次のPlanとDoはより実現されやすいものとして決定できます。

 Plan-Do-Seeの行動サイクルが、徐々に良い結果を生み出す好循環のスパイラルになれば、次々と高い目標を掲げることができます。逆に悪い結果しか出ないような悪循環のスパイラルに陥ってしまった場合、それは目標が高すぎるか行動計画に問題があるはずです。

 いずれにしても、目標を設定し、その実現のための計画を立て、その計画に沿って実行し、結果を目標と照らし合わせて、計画を見直しすること。つまり、Plan-Do-Seeを実践すること。これを一日も早く始めることが、成功への確かな道筋になると思います。だまされたと思って、次の機会にやってみてください。